住まいの空間デザイン

古民家や古住宅を再生して新しく住み継ぐことが
“再生建築”“再生住宅”と呼ばれ見直されている。
新しく建てる家は“現代の民家”“現代の町家”として次の世代の家族にも住み続けほしいもの。
それには過度にデザインしないほうがよい。
古民家は、つくり込まれていない美しさ暮らしの用に即した美しさと
「いかようにも暮らせる」のが魅力。
そこに“暮らしがデザイン”されている。
住まいをプランするときには“採光・通風・視線”を配慮しつつ
人とつながり 庭とつながる緩衝ゾーン・中間領域が欲しい。
以前日本のほとんどの家屋にあった“縁側”や“お庭”のように。

まちの中には“路地”があるとよい
家と家をつなぐ小さな空間。
それは子どもたちがわくわくするような空間であってほしい
大人が立ち話しを楽しめるところであってほしい。
“まちの中の縁側”のように。
そして “蔵”のように暑くなく寒むくもなく穏やかな室内。
扱いに少し手間はいるが“自然素材”でつくられた室内は柔らかな空気を感じさせる。

それは“なごみ”の空間となる。
これからつくる住まいの“スタンダード”は「日本家屋がもつ奥の深さ」に学ぼう。